ー外構工事で玄関の段差を解消!スロープ導入のメリットとデメリットー
- 2024.02.09
日本の家庭の多くは、玄関のアプローチに段差が存在し、これが足や腰へのストレスになることがあります。ライフスタイルの変化に対応するため、事前にこれらの段差を取り除いておきたいと考える人も少なくありません。
この記事では、外構の改修によって、段差をスロープに変更する場合のメリットとデメリットについて詳しく説明します。
玄関に段差を設ける理由と背景
日本の住宅の外構には、しばしば段差が見られます。特に、玄関周辺に段差が目立つことも多いでしょう。玄関や周辺の外構における段差は、地形の特性だけでなく、日本の特有の気候条件も関係しています。日本は湿度が高いため、家の構造は空気の流れをよくする高床式が多く採用されています。木製の床を使用する場合、床下が湿気で腐りやすいことから、建築基準法では床の高さ(地盤面から床の上面まで)を最低450mm以上確保するように定めています。しかし、床下に防湿対策を施すことで、床の高さを低くすることも可能です。
外観のデザインにおいて、床の高さが高すぎると、建物が不釣り合いに見えることがあります。これを避けるために、防湿シートを敷いた上で50mm程度のコンクリートを流し込む工法が一般的に用いられています。木造の伝統的な住宅と比較して段差は減少しているものの、日本の気候に適応するために、外構には依然として段差が必要とされているのが現状です。
玄関スロープの導入で得られるメリット
外構にスロープを設置することによって、以下のようなメリットが得られます。
・車椅子やベビーカーが楽に通れる
・バリアフリー化で長期的に安心できる
・スタイリッシュな外観を実現できる
車椅子やベビーカーが楽に通れる
外構にスロープを設置する一番のメリットは、段差をなくすことによるで移動のしやすが向上することです。たとえば、車椅子を使っている人も、段差がなければ助けを借りずに自由に出入りが可能になります。また、介護者の負担も軽減されます。
さらに、スロープはベビーカーを使うときにも便利です。段差があると、ベビーカーを持ち上げる必要があり、特に重い荷物を持っているときには大変です。しかし、スロープがあれば、ベビーカーをそのまま玄関まで押して行くことができ、安全性も向上します。
バリアフリー化で長期的に安心できる
住宅のリフォームをする場合、多くの人が将来を考慮してさまざまな角度から検討します。外構の改修もその一つで、将来のために段差をなくすことで、つまずきや転倒のリスクを減らせます。バリアフリーにすれば、さまざまなライフステージに対応し、安心して暮らすことが可能になるでしょう。
スタイリッシュな外観を実現できる
スロープの床面にタイルやレンガなどを使用することで、高級感のあるスタイリッシュな外観を実現できます。傾斜を緩やかにすることで、空間に広がりが生まれ、魅力的なエクステリアになるでしょう。
玄関スロープ導入の潜在的なデメリット
一方で、玄関にスロープを導入することで、以下のようなデメリットも考えられます。
・コストが高くなる可能性がある
・より多くのスペースが必要となる
コストが高くなる可能性がある
スロープを設置する場合、通常の階段設置に比べてコストがかかる傾向にあります。階段をスロープに変更する工事では、既存の階段の撤去や土地の平坦化などの追加工事が発生し、これが全体の費用を押し上げる原因となります。また、スロープの素材にこだわると、さらにコストが増加する可能性があるでしょう。
より多くのスペースが必要となる
スロープは、同じ高さの階段と比較しても、より多くのスペースが必要です。たとえば、10cmの高さの階段に対して、スロープは約120cmの長さが必要になることがあります。外構に高低差がある場合、スロープを設置するためには十分なスペースが必要であり、この点はデメリットとなるでしょう。
外構工事の進行手順
初めて業者に外構工事を依頼する際は、工事の進行方法についての不明点や不安などがあるかもしれません。ここでは、外構工事の標準的な手順を解説します。
問い合わせ
まず、外構工事を行っている業者に、電話やメールで問い合わせをします。複数の業者に連絡を取り、工事の内容や現地での調査日時を決めます。
現地調査と見積もり
自分の希望や予算を伝え、業者に現場の状況を確認してもらいます。たとえば、玄関の段差を解消する工事の場合、どのように玄関アプローチを使いたいかも明確に伝えましょう。その後、外構工事の提案と見積もりを受け取り、内容が自分の希望に合っているかを確認します。複数の業者の提案を比較し、最適なものを選ぶことが重要です。
契約と詳細の打ち合わせ
提案と見積もりを比較検討したのち、1社を選んで契約に進みます。契約内容に問題がないか、保証内容は適切かなどをしっかりと確認してから契約しましょう。契約後は、工事の日程や使用する素材など、さらに詳細な打ち合わせが行われます。
工事開始
計画に沿って外構工事を進めていきます。工事中に不明点や心配事があれば、その都度業者に相談しましょう。
工事完了と引渡し
工事がすべて終わったら、施主の立ち合いのもとで最終確認を行います。問題がなければ工事は終了し、引渡しとなります。
まとめ
玄関の段差をなくしてスロープを導入することで、ベビーカーや車椅子が楽に通れるなど、多くのメリットがあります。一方、多くのスペースを必要としたり、費用がかかったりといったデメリットも存在します。外構の段差をスロープに変更するリフォームを考えているなら、外構工事の専門家にアドバイスを求めることが大切です。工事の進行方法や費用の目安を把握するのはもちろんのこと、専門業者によって手掛けられた家屋の外観デザインを直接見たり、写真を通じて施工例を確認したりすることもできます。これにより、スロープのデザインについて、より具体的なイメージを持てるでしょう。
まだ正式に外構工事を依頼する段階ではなくても、業者に連絡して相談することで不安や疑問の解消につながり、その後の業者選定がスムーズにいきます。将来的に段差をなくしてスロープを導入しようと検討している場合は、ぜひ一度問い合わせてみると良いでしょう。
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